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第26回 日本照明家協会協会賞 テレビ部門 優秀賞 音楽部門

佐々木 雅克(ササキ マサカツ)日本放送協会
作品名 NHK古典芸能鑑賞会第1部
製作元 日本放送協会制作
概要 NHK教育テレビ/BS-hi放映の照明技術の成果にたいして
放送日 2006年12月3日

受賞について一言
今回受賞した「NHK古典芸能鑑賞会」は第1回以来、我が国の伝統芸能の各ジャンルを代表する演目を一同に集め、当代一流の演者による上演を鑑賞するという企画で、毎年NHKホールで行われている有料公演で、NHK教育で放送されています。公演は二部構成で、第一部は「筝曲」「舞踊」「能」「狂言」など3〜4演目、第二部「歌舞伎」で構成されています。受賞した作品は第一部で今回は「筝曲・河東節掛合」「京舞」「さんまいつづきくるわのにぎわい三枚続廓賑」で構成されています。
 NHKホールでは日ごろ「NHK歌謡コンサート」「ミュージックジャパン」など様々な番組を制作しています。今回大きく違う点は有料公演であるというところです。通常の番組制作時は、LDは調光室でモニターを見て画作りをして、カメラリハーサル・本番は副調整室で画の管理をしています。今回は有料公演という点を考慮し、LDは舞台稽古やカメラリハーサルなど本番以外は客席(舞台演出の傍)に居て、観客の目線に立って画作りを行いました。しかし、人の目に比べるとテレビカメラは再現出来るコントラスト比がとても小さくなります。そこで調光とアイリスマンと連絡を取り合いながら、微妙なバランス調整をして客席での見た目とテレビの映像の両立を図りました。
今回の作品の明かりは基本的には舞台全体をフラットに染めるベタ明かりです。一見ベタ明かりは簡単そうですが、テレビではとても厄介なものでちょっとした明暗のムラがテレビカメラではそのまま再現されてしまいます。また、綺麗にフラットになってはいてもコントラスト比が低いので、客席で舞台を見ると演者が引き立って見えないこともあります。今回はそのような点に注意しながら、まずはフラットな舞台明かりを作り中心となる演者はピンスポットを上乗せしてフォロー、演者によりフェーストーンが違うのでピンスポットなどをプラスするなどして微調整をしました。その他、黒文字への明かりの漏れや地方台のケコミのレベルにも気を配りました。今回特に照明スタッフに苦労をかけたのが、「さんまいつづきくるわのにぎわい三枚続廓賑」で座敷セットの外にHMIエフェクトを使って満月をホリ出すシーンです。紗幕など吊り物セットがありホリに対しキツイ角度での投射となりました。もちろん丸い種板では満月にはならず、まず灯体と投影する位置を決めて手作りで何度もカットアンドトライをして形を整えながら種板を制作しました。また、灯体の出退があり僅かなズレで形が崩れてしまうので、バミリをとりつつ転換時に裏で明かりを出して当たりの確認をして無事に満月を出すことが出来ました。ちなみに出来た種板はハンバーグ?の様な形をしたいびつな物で、種板だけを見るとまさかこれで満月が出るとは?!と思うような形でした。)
照明スタッフに苦労をかけましたが、チームワークと各人それぞれが力を発揮し素晴らしい作品が出来、今回の受賞に繋がりました。全照明スタッフに感謝!

 






NHK 教育テレビ/NHK BShi
『第33回NHK古典芸能鑑賞会』第1部
2006年12月3日
日本放送協会

 

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