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会長年頭挨拶


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照明家としての貢献



      公益社団法人日本照明家協会

       会長   勝柴次朗



 明けましておめでとうございます。
 当協会の会長を拝命して初めての新年を迎えました。会員の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。本年もどうぞよろしくお願いします。
 本部事務局の集計によりますと、当協会の正会員数は2018年10月現在で2,515名で、その1年前の2017年10月時点では2,537名でしたので、総数としては1年間で22名減少した計算になりますが、その1年間で「新しく入会した方」だけを数えますと、その数は87名となっております。当協会の新しいメンバーとなった87名の皆様を心から歓迎いたします。日本照明家協会へのご参加ありがとうございます。新しく入会して下さったメンバーも含めた、すべての会員の皆様と一緒に、「照明家一人一人のための協会」としてのあるべき姿を求めながら、今年も邁進して行く所存です。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 昨年は数多くの自然の猛威に見舞われた年となりました。被災した地域の方々に、心よりお見舞いを申し上げます。ニュース等を通じて災害による建物の崩壊やインフラの不具合、被災者の方々のご苦労といった実情を見聞きするたびに、自分にも何かできることはないかと、心が痛むことの多い一年でした。
 災害の被害を前にして、私たち照明家にできることは、いったい何があるでしょうか。
 私たちがたずさわる舞台やテレビの世界は、ある意味「娯楽」という側面があるので、災害等で大きな被害が生じてしまった折には「自粛」や「中止」に追い込まれやすいという、いわばネガティブなイメージだけを持つ方も、ひょっとしたら多くいらっしゃるかも知れません。しかし、舞台やテレビで作り出されるものは、「娯楽」であると同時に「文化・芸術」でもあります。人類が文化・芸術を産み出した、その背景には、傷ついた人の心を癒し、怒りの心を鎮め、思いやりの気持ちを育てるという意味が元々あったのだと思います。災害で被災した方たちにとって、物資やインフラの復旧ももちろん大事ですが、同時に、心の傷を癒すことも必要ですし、また被災地への支援のためには思いやりの気持ちも大切になります。そのために文化・芸術が果たすべき役割は、実はとても大きいと思うのです。
 私たちは今、照明という手段を通じて、まさに文化・芸術を人々に届ける、その一翼を担っています。ですから、私たちが自分たちの役割である「照明」をしっかりと行なうこと、それこそが実は、間接的にではありますが被災した方たちへの応援となるのではないか。私はそのように考えています。災害によって人の心が傷ついている時にこそ、文化・芸術の果たすべき役割がより重要となるのであり、それはつまり、私たちにとっては、与えられた「照明」という役割を通じて文化・芸術にしっかりと貢献すること自体が、より重要となってくるのだと思います。
 私たちが作り続ける作品が、被災した方々の目に直接に触れる機会は、あるいは無いかも知れません。しかし、それが誰かの目に触れ、観た人の心を癒し、思いやりの気持ちを生み、その気持ちが人を通じて伝わっていくとすれば、私たちが普段通りに作品を作り続ける行為そのものが、きっと何らかの形で被災地への支援にも繋がり、夢と希望を届けられる仕事になっていくのだと私は信じています。
 今年も、私たち照明家の力を最大限に発揮して、より良い作品を丁寧に作ることを通じて、文化・芸術のために貢献して参りましょう。
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