1 はじめに
劇場やテレビ局に限らず、今日において、企業をはじめとする事業者は、正規社員のみならず、派遣社員、個人事業主(フリーランス)、業務処理請負(または業務委託)などさまざまな形態によって労働者の労働力を利用しています。舞台やテレビの制作現場においては、以上のような多様な形態による労働力の利用がむしろ一般的であるといえるでしょう。
本コラムでは、以上のうち、ある事業者(企業等)が、他企業等から、労働者の提供を受け、自己の業務の遂行に利用する場合に、法的に何が問題となるのか?という点について、説明したいと思います。