イギリスの演劇業界には、「電飾さん/ 電飾技師」という人 / 機関がほとんど存在しない気がします。WestEndミュージカルなどの、お金をかけた大規模な舞台ですと、LED やネオンライトを取り扱う会社に、直接カスタム発注をすることがありますが、それ以外のいわゆる一般の演劇小屋では、自分たちで作ることがほとんどです。劇場のテクニシャン、またはカジュアルフリーランサーが、LED、電球や部品をネットで買い集め、劇場内のワークショップで作ることが多いです。よほど複雑な電飾でない限り、特に演劇やダンスなどの作品を自らプロデュースする劇場は、基本的に自力で作ります。そういう細かいものを作るのが上手な人は、他の劇場へ狩り出されたりもします。