ニューヨークエッセイ
1972年に初刊が発行されたJohn Bergerの『Ways of Seeing(ものの見方)』の中に、“The way we see things is affected bywhat we know or what we believe.”(ものの見方は私たちの知識と信念に左右される)という一文があります。目の前に広がる「現実」という視覚的情報は脳によって言語化され、「わたし」という「にんげん」がどこにいて、なにをしているかを明確にします。このように想像は言語情報に依存するゆえ、芝居の舞台をデザインするには戯曲に使用されている言語の習得が不可欠です。