ニューヨークエッセイ
10月29日、満月の夜にアメリカ東海岸に上陸したハリケーン“サンディ” は、ニューヨークとその近隣のロングアイランドとニュージャージーに大きな被害を与えました。ライフライン断絶の中でも浸水と停電はニューヨークの都市としての機能をマヒさせ、美術照明制作施工会社が受けた損害は深刻です。工作室や倉庫にたった1インチから2インチの床上浸水があっただけでも、床に触れていた全ての資材は廃棄となりました。通常営業開始は通電開始に委ねられますが、請け負う公演・イベントの日程は変更なしという現状に、納品の締め切りが間近に迫る施工会社は他州からジェネレーターをレンタルして作業を開始しています。このような災害に接すると、都市がいかに電気に依存しているか明白です。