ニューヨークエッセイ
舞台美術家のPaul Steinbergは自身のウェブサイト中で、“I think of myself as being a “designer”as opposed to being as “artist”.”(私は自分自身をアーティストというよりもデザイナーだと思っています)と記しています。アーティストもデザイナーも問題を解決するのが仕事だというところでは同じですが、アーティストは問題提示から解決まで全てが自らの活動であり、デザイナーは共同制作者に問題を提示され解決を頼まれる、とPaulは言います。彼が続けて、“I am inspired by collaboration on a text with a director.”(私は脚本に基づく演出家との共同作業に触発させられる)と書いているように、脚本と演出家との関わりがデザインの大きな柱となるようです。