ニューヨークエッセイ
最近、照明家の友人たちが立て続けに業務中に怪我をしました。1人は、イントレに照明器材を仕込んでいる最中に足を踏み外して落下、もう1人は、キャスター付きの器材箱をビルから運び出しトラックへ積み込む際に段差で箱が転倒して下敷きになるという事故です。それぞれの現場では作業が一時停止し緊迫した空気に包まれ、彼らは現場監督である照明チーフとともに病院へと向かいました。幸い彼らの怪我はその後の照明家としての活動に大きな支障を来すものではありませんでしたが、イントレから落下したとき明かりつくりの最中であったため、作業に必要な明るさが確保されていなかったのではないかとか、下敷きになって怪我をするほど大きな器材箱は2人で運ぶべきではなかったかなど、安全管理に課題が残りました。