キューはシーケンスに保存されます。grandMAは、999のシーケンスを操作できます。本項では1つのみ使用します。
すべてのキューナンバーは、数字の順序になり、つまりCue NO 4はCue NO 3の前にはなりません。しかし、キューにはどんな名前も付けられます(18文字以内)。
まずは、シーケンスを表示するウィンドウが必要です。
右側外部スクリーンの一番左上のセルをクリックして下さい(スクリーンが一つの場合は、クリアしてから一番左上のセルを押して下さい)。
そのウィンドウを「Sequence Executor」と呼ぶので、同じ名前のボタンを押します。
そして、新しいビューとして保存して下さい。
さあ、ひとつめのキューを作りましょう。
2 0 AT 4 0 STORE ENTER を押します。
出来ました。
フェーダー1へ、シーケンス1のキュー1が、チャンネル 20 at 40%で保存されました。
あっという間だったので、何が起こったのか調べてみましょう。フェーダー1が上がっています。卓のデフォルトでこのフェーダーが選ばれたからです。
つまり、何もしないと、卓が勝手にそのように設定するのです。
背景色が緑の所に「Seq 1」と左上に小さな「1T」と表示されるので、選択されたフェーダーをいつでも確認できます。
また、シーケンスが割り当てられたフェーダーは緑のLEDが点きます。
「Sequence Executor」ウィンドウに、1行あります。ほとんどが読んだ字のままですが、いくつか簡単に触れておきましょう。
「No.」は、もちろんキュー番号。
「Name」は名前。
「Trig」はキューが何をtrigger:トリガーとしているかを表示します。作成した最初のキューを見てみると、トリガーは「GO」です。つまり、そのキューを実行させるにはGOボタンを押すのです。
「Fade」「Outfade」「Delay」や「Outdelay」はタイムに関することです。
さらにキューを作成する前に、キューの名前を変更してみましょう。特に何もしていないと、名前は「cue番号」とされています。
ASSIGN ASSIGN CUE 1 ENTER と押します。
キーボードを使い Behind Curtain と書き込みましょう。OKかキーボードのenterキーを押します。
また、マウスで直接に名前を右クリックする方法もあります。
また、直接セルを選択して、ナビゲーションホイールを一度押しする方法もあります。
今は、最初のキューに「Behind Curtain」と名前が付けば、方法は何でもかまいません。
もし登録した名前が見えなかったら、「Name」と「MIB」の境界ラインをマウスカーソルで動かし、列の幅を広げて下さい。正しい位置にある時、カーソルは小さな両側矢印をもったものに変わります。好きな位置までドラッグして下さい。
さて、「Sequence Executor」ウィンドウは下図のようになります。
もう少しキューを作っていきましょう。
2 0 + 2 8 AT 8 0 STORE 2 TIME 1 5 ENTER を押します。
15秒のフェードタイムをもったキュー2が出来ました。
キュー 3を続けましょう。グループを使います。
FOHWarm LX1Warm AT 7 5 SRBoxWarm SLBoxWarm LX2Warm LX3Warm AT 6 0 STORE TIME 2 0 TIME 2 5 ENTER を押します。
2つ目のキューの後、キュー番号を指定しなかったことに注目しましょう。卓は自動で、次キュー番号を使用します。
コマンドの最後に、”TIME 20 TIME 25”と打ちました。これは、20秒のInfade , 25秒のOutfadeということです。とても賢いですね。
キュー4では、点灯しているすべてのものを30%暗くします。
以下が早くて簡単な方法です。
IF ENTER AT − 3 0 STORE TIME 1 0 ENTER 。
素早いですね。”IF ENTER”は、出力されているすべてを選択します。
それから、”AT − 30”はそれまでの値から30%マイナスします(もちろん0%より低くはなりません)。
それでは、たくさんの変更をしてみましょう。
GROUP 7 THRU 1 2 . . SRBoxCold SLBoxCold LX2Cold LX3Cold AT 6 0 FOHCold LX1Cold AT 7 5 STORE TIME 1 5 TIME TIME 5 ENTER 。
”TIME 15 TIME TIME 5”とは何でしょう。
コマンドラインを見て読むと、「Fade 15 Delay 5」とあります。
つまりこれは、”GO”ボタンを押した後5秒キューの実行を遅らせ、それから15秒でフェードするということです。この1個の”TIME”ボタンで、たくさんの異なったタイムを記憶時に割り当てられます。
”TIME 20 TIME 15 TIME 10 TIME 5” のようなCommandは、以下のように解釈されます。
「Fade 20 Outfade 15 Delay 10 OutDelay 5」。
最後のキューに暗転を作りましょう。8つボタンを押すとできます。
IF ENTER . . STORE TIME 0 ENTER 。
6つのキューとなりました。あっという間だったと思います。
次回は、キューリストに関してもう少し学習します。