1 はじめに
先月号(11月号)まで「働き方改革」について一通り説明を行ってきました。「働き方改革」の内容について、具体的なイメージは掴めましたでしょうか?
「働き方改革」は、長時間労働の規制、正規・非正規社員の不合理な待遇格差の禁止など多様な内容を含むものですが、2019 年 4月1日以降、順次法律が施行されていきます。企業にとっても、労働者にとっても、制度改革への対応は待ったなしの状況です。さらなる法改正や裁判例、制度の内容等
については、次号以降においても随時ご説明いたします。
さて、今回は、若干“箸休め”的な内容となりますが、法律の条文の読み方や書き方のそもそもの所を少しご説明したいと思います。法律の条文の読み方や書き方には、一定のルールがあります。そして、このルールは、ひとり法律に限らず、会社・法人内における各種の規程、取引先や社員と交わす各種の契約書などを作る際にも参考にされるため、実は皆様にとって大変身近な、場合によっては会社や個人の命運を決することさえあるルールなのです。
ということで、皆様も知っておいて損はありませんので、しばらくお付き合いください。