ニューヨークエッセイ
「9月っていつも本当に大変」は装置と照明デザイナー仲間で毎年恒例の台詞です。クリスマス休暇後の1月の仕事と同様に、9月の仕事は夏の長期休暇直後にやってくるので、チームとしての仕事開始が遅れたり、誰かがいつも抜けていてチーム全員で会議を執り行うことが難しかったり、なにかと厄介です。だからといって9月の舞台初日やイベントが延期するわけでもなく、「The show must go on. 」というわけで8月の終わりごろから多くの仕事を一気に片付けることになります。毎年この時期が大変なので、自分の身を守るよう照明デザイナーとしては前もって段取りを組み、どんなに忙しくなっても全てが円滑に進むよう準備を重ねてはいるのですが、結局今年の9月も例年通りでした。