1 はじめに
前回(第 42回)の「梅ちゃん先生の法律相談」では、フリーランスと労働基準法等における「労働者」との違い(フリーランスがどのような場合に労働法上の「労働者」と判断され、労働法の規制による保護を受けられるのか)について、詳しく説明しました。
そのポイントは、
●形式上「フリーランス」だからといって、それで全く労働法の規制による保護が受けられないというものではない。フリーランスが法律上の「労働者」と評価できる場合、フリーランスという名称に関係なく、労働法の規制の適用があり得る。
●「労働者」に該当するか否かは、仕事が発注事業者の「指揮監督」の下になされているか、報酬がそのような「指揮監督」下における仕事に対する対価として支払われているかという「使用従属性」の有無を、実態に即して客観的に判断する。
という点にあります。
今回は、フリーランスが発注事業者から仕事を引き受ける(仕事を受注する)際の注意点について、説明したいと思います。