公益社団法人 日本照明家協会 関西支部
支部長 花森 功
今年度より公益社団法人日本照明家協会関西支部長を拝命致しました花森です。
依然として終息の見えない新型コロナウィルスとの闘いが続いています。昨年は本部も含め、支部事業の中止・延期が相次ぎ、協会としての支援策も何も出来ずに時間だけが経過してしまいました。協会員・賛助会員の皆様とも直接お会いする事も、お話させて頂く事も叶わず、無力を痛感した1年でした。
前年度は「コロナに負けない関西支部」を謳っての船出でしたが、荒れ狂う波に未だに漂流中です。
この1年、「無観客で配信、収録」での公演がほとんどで寂しく感じた催事ばかりでした。
しかし怯むことなく、配信という新たな事業展開、イベントでの様々な規制、・予防策を施した上での再開、除菌商品の開発・販売、様々な警鐘・啓発のライトアップ事業など、形は変わっても着実に歩みを始めていることも事実です。
ここで心折れる事無く、先の見えない難局も一丸となって前を向いて進み続けたいと願います。取り戻せない今迄の日常は新たな日常として再起する。その様な活動も提唱して行ければと思います。
そして、一刻も早い終息、ワクチン投与による感染の縮小を願って1年目のスタートを切ります。ご協力のほど、よろしくお願い致します。
先日も東北での大きい地震、ウクライナでの戦争などいつ何が起こってもおかしくない
ようになっています。
しかし、2025年に大阪万博開催という明るい話題もあります。
希望を持ってこの難局を乗り切りたいと思います。
関西支部の本年度の目標として新入会員確保は重要な課題だと思います。
昨年中止が相次いだ事業の開催などもしかり。
エンターテインメント業界を志す若者へのセミナーなども模索していきたいと思います。
国・自治体からの様々な支援の情報などに対して確実かつ速やかに対応出来る様に、本部とも連携して正確な情報をお伝え出来る体制の構築を目指します。更に、業界の事業再生も模索しながら国・本部に対しても様々な提言をして参りたいと思います。
また、支部事業の復活も早急に取り組むべき再生課題です。今年度は従来の支部事業からの脱却として、新たな事業を企画・実施に向けて動きたいと思います。今後の状況はわかりませんが、スケジュールありきでは無く、安全を最優先に空振りを恐れる事なく、支部独自の判断も含めて対応します。
この業界を目指す若者は数多くいます。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、イベント・エンタメ界が停滞し、数々の若手照明家の活躍する場が失われました。また各事業会社の収益の悪化などから新規の採用控えという負の連鎖を作らない様に相互援助出来る協会でありたいと考えます。協会としての魅力を正しく伝承し、若い世代への引き継ぎが急務です。また、今後の協会活動はデジタル化に移行して行くとも考えられます。その中で新しい技術に対応できる人材の確保も必要になります。様々なアイテムを駆使する時代は遠くないはずです。
2年後の関西支部設立50年を迎えるまでに更なる活性化へ繋げたいと思います。
賛助会員の皆様、協賛団体の皆様、メーカー・代理店の皆様、教育機関の皆様との横の繋がりを太く強固なものにして行きたいと思います。またSNSなどを通じての情報のやりとりも積極的に取り入れ、共有出来る体制を作ります。又、異業種の方々とも連携を深め、支部の更なる発展に繋げたいと思います。