平成22年度の協会賞も厳正なる審査を終え、
テレビ部門の大賞は以下のように決定しました。
平成22年度 第30回日本照明家協会協会賞
テレビ部門大賞・文部科学大臣賞
水曜ドラマ「Mother」第1話
大前 英樹 氏
幼児虐待という深刻で悲惨な内容のドラマを、シネレンズの効果を十分に生かしたフィルム感、柔らかい光のトーンと暖か味のある色合いが、優しくオブラートで包みこむように、視聴者をある安堵感をもって誘う映像である。リアリティーからはある距離を置き、ナチュラルではないが決して誇張や奇をてらうことがない。演出とカメラマンそれに照明が、ヒューマンな演出のコンセプトのもとに作り上げた映像は、ロケとセットとの繋がりにも違和感がなく全体のトーンが常に一貫し、画面の隅々まで神経がよくいき届いている。映像表現における照明の力量を十分に感じさせる素晴らしい作品である。
そのほかのテレビ部門受賞者は以下のようになっております。
第30回テレビ部門受賞者一覧