1月23日、ホテル札幌芸文館において、平成23年度「全国舞台照明技術者会議」北海道開催がおこなわれました。
「創造」と「技術」の両立に向けて
全国展開に向けての試み!(蓄積とシリーズ化へ・・・)
をテーマに、鵜飼支部選出理事の司会、沢田祐二会長の挨拶で講義が始まりました。
鵜飼 北海道支部理事
沢田会長
第1部は、基礎講座(舞台照明家に必要な基礎講座)「光の性質」という事で、株式会社 ライティングカンパニーあかり組の服部 基氏による講義です。
「光とは何か!」そんなお話から始まり、光を感じる仕組みや色を感じる仕組みの話、ビーム照明の起源、「朝と夕方ではなぜ色味が違ってみえるのか」等々、普段なにげなくやっている事の意味も再確認でき、「なるほどね〜」「そうだよね〜」と感心しきりな内容でした。
第2部は、技術講座(恥ずかしくて聞けない、でも知りたい技術)「ムービングライトの歴史・発達史・種類と用途」という事で、株式会社 クリエイティブ・アート・スィンクの 田中 和夫氏、株式会社FENSの 藤巻 聰氏による講義です。
ムービングライトの歴史では、どのようにしてムービングライトが生まれたのか。(ジェネシスの話は聞いたことがあったような気がしていましたので、ガセじゃなかったんだ・・と感心)発展史では、70年代〜のディスコで使用されていた動き物や、各種エフェクトスポットから進化してきた話。種類と用途では、内部構造、制御パラメーター、ミラースキャンとムービングヘッドタイプの移り変わり、長所・短所等、実際現場で使用しての「ここだけの話」的なものもあり、楽しい講義でした。
第3部は最先端の照明(進化するLEDを解析)「LEDの光学特性」という事で、株式会社 松村電機製作所の 山岸 勉氏による講義です。
蛍光体の作り方(LEDの配色や組み合わせ)によって、演色性や色温度を変える事ができる。調光しても色温度は変わらない。等、LED照明の特徴解説の他、自社開発のLEDスッポトを実際に点灯し、既存のハロゲンスポットとの明るさやフィルターを入れた時の色の見え方の違いを体験できました。
第4部は座談会で、私たち照明家は/「私が考える照明デザインとは」を題材に、株式会社 沢田オフィス 沢田 祐二氏・株式会社 ライティングカンパニーあかり組 服部 基氏・株式会社 アザー 黒尾 芳昭氏の3者による座談会がおこなわれました。
3者の照明家としての活動紹介の後、それぞれがデザインした作品の画像を見ながら、苦労した点・工夫した点・こだわった点等が話されました。照明家としての心構えや、自身のデザインだからこその裏話のようなものもあり、皆興味深く聞き入っていました。
照明関係者の他、学生さんなど100人ほどの人が参加した今回の技術者会議。照明の基本を再確認でき、今後の各々の活動に実になる物であったと思います。
参加していただいた皆様ありがとうございます。裏方として動いていただいた支部の皆様、お疲れ様でした。
会場を移して、支部の新年会がおこなわれました。
大野支部長
村山理事
大野支部長の挨拶に続き、本部常務理事 村山氏の乾杯で開宴です。
講師の方々
おぢさんは余分だなぁ(笑)
技術者会議講師の方々や、会議に一般参加した、「加藤流三弦会」代表 加藤恵理奈さん(横のおぢさんは、帯広の佐藤さん)も参加していただき楽しく進みます。
途中、今回参加していただいていた、中国支部支部長の吉川さん。東北支部事務局長の千田さんからご挨拶をいただきました。
吉川中国支部長
千田東北支部事務局長
最後は、講師としてもお話をしていただいた、沢田会長の締めで
お開きとなりました。
みなさん、楽しい時間を過ごす事ができたと思います。
今年1年またがんばりましょう。