
2026年7月30日〜8月1日に秋田県大館市・ほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)において「第50回全国高等学校総合文化祭 あきた総文2026 演劇部門(第72回全国高等学校演劇大会・指導者講習会)が開催されました。
同会場において7月28日〜8月1日に行われた「舞台技術創造講習会」に日本舞台美術家協会、日本舞台音響家協会、日本舞台監督協会からの講師とともに、当協会から次世代育成委員会・乳原が参加しました。
例年講習会は全国から集まった生徒や顧問の先生方に、舞台美術・照明・音の仕事を実践的に体感してもらえる場となっています。今回は秋田県内10校の参加生徒が出演者・舞台美術・照明・音響の各セクションに分かれて作品作りを行いました。

第72回全国高等学校演劇指導者講習会
期間:令和8年7月30日〜8月1日
会場:秋田県大館市 ほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)
作品制作期間;7月28日〜7月31日
上演会:8月1日
会場:ほくしか鹿鳴ホール 中ホール
上演作品:上田美和(全国光津学校演劇協議会・鹿児島県立伊集院高等学校)作
「ワタシハ、月ノ、夢ヲ見ル」
日本舞台美術家協会:土屋茂昭・土岐研一
日本舞台音響家協会:藤田赤目・今井春日
日本舞台監督協会:吉木仁
日本照明家協会:乳原一美(次世代育成委員)・千田敬(照明家協会東北支部)
演出:黒瀬貴之(全国高等学校演劇協議会・広島市立広島商業高等学校)
全国高等学校演劇協議会:森本繁樹・中島憲・浅倉麻里衣
協力:金井大道具株式会社
・講師集合
・会場下見・資材搬入・準備・講師打ち合わせ

舞台上で講師打ち合わせ
・参加生徒集合(秋田県内9校・23名)
・全体趣旨説明
・出演者稽古/スタッフ各部門に分かれて施設見学及び作業開始
・照明担当の生徒さんは3名。うち1名は講習3日目から参加。午前中に講座の概要説明と、事前に配布されていた脚本をどう読んだかをミーティング、時間や季節の設定、舞台美術家から委ねられた月に関することなどを話す。
・午後は明日の仕込み準備、カラーフィルターや機材等の準備や持込機材の取り扱い説明を行う。

↑開講時の全体説明

↑色とタネ板をスタンバイ

↑持込機材の開梱と取り扱い説明
・午前 照明チームは S U S 仕込み/音響仕込み/美術制作
・午後 金井大道具(株)による舞台美術制作講習/照明 STAGE 仕込み・パッチ作業
・夕方 舞台飾りこみ・タッパ合わせ・照明シュート
・生徒参加終了後、講師による美術・照明・音響各種調整及び照明データ作成

↑S U S の仕込み手順の説明

↑図面を見ながら」カラーフィルターを入れる準備

↑進む調整作業

↑今度は参加者が竿でのシュートにチャレンジ
・演劇大会本番時、中ホールはライブビューイング会場となるため、講師は各種調整および作成を舞台以外の場所で行う
・昼休憩時にキャスト稽古、照明チーム参加
・本日より照明講師として協会東北支部・千田敬さんをお迎えして、調光室で参加者の調光卓操作の補助及び指導をお願いする。
・17:45〜 舞台にて場当たり稽古/照明は調光・ステージに分かれて稽古。調光は作品前半と後半に分けて操作、ステージはドア開閉の影だし・引枠ケーブル介錯・稲穂当て S S の色変えを担当。
・20:00〜 稽古終了・講師は各種調整

↑舞台での各種調整
・前日同様に中ホールはライブビューイング会場
・昼休憩時にキャスト稽古、照明チーム参加
・17:00〜 本番バージョン、口立てバージョン稽古・ゲネプロ
・20:00〜 稽古終了・講師は各種調整

↑進む最終調整
・午前:前日同様中ホールはライブビューイング会場
・12:30〜 最終通し稽古
・13:00〜 開場
・13:10〜 「舞台技術創造講習」本番
照明・音響無しの演出家口立ての素バージョン上演
全ての演出効果を入れたフルバージョンでの上演
舞台美術・舞台照明・舞台音響 各講師からの解説
作家・演出家・大会審査員の舞台美術家伊藤雅子氏を加えての座談会
バックステージ見学
終了後、参加者全員で撤収作業

↑講習会照明解説の一コマ

↑講習会での座談会

↑舞台見学の様子

↑参加者と一緒にバラシて原状復帰
・講習会参加の生徒さんは総文祭のオープニング事業「総合開会式」(会場:秋田市 あきた芸術劇場ミルハス)のスタッフを務めてそのまま大館へと移動してきたというハードスケジュールにも関わらず、県立秋田南高等学校演劇部顧問の小松利津子先生、原田由佳先生とともに元気一杯に参加してくれました。
また、秋田県の大会担当者として秋田北鷹高等学校の日景聡先生には県や館との調整、クマ対策としての車での送迎などにご尽力いただきました。
・今回も仕込み準備からバラシまでほぼ全ての照明業務に関わってもらうことができました。
月の色合いの決定や変化の具合を脚本から読み取り、調光操作でどう表現するかを一緒に考え、更に地下コロニーの自動ドアの開閉を明かりで表現する方法やそれに伴う段取りも一緒に考えました。
・講習会本番は全国からの来場者およそ100名が参加しました。上演後の照明解説では劇場の舞台照明設備に関する説明、今回のたった10分間の作品でもこれだけの仕込みがあるという解説を行い、それらを使って月夜の稲穂が風にそよぐ情景のシーンを実際に作るという作業を公開しました。
また、舞台照明という職業が存在するということも加えてお伝えしました。
・上演会来場者を交えたバックステージ見学では半透明パネルの光壁効果や、使用していたカラーフィルターなどへの関心が高く、たくさんの皆さんからの質問に答えました。
・今回の開催にあたり照明家協会東北支部からのご協力いただき、東北支部の千田敬様に調光室での参加者の皆さんのフォローをして頂きました。秋田県での高校演劇に長くご理解いただいただけあって参加者に優しく寄り添って頂きました。
また、ほくしか鹿鳴ホールの舞台技術スタッフの皆さまのご協力に感謝申し上げます。
・来年度の総文祭は石川県での開催です。演劇部門大会は金沢市の金沢歌劇座で7月31日〜8月2日に開催されます。

↑舞台の一コマ

↑スタッフ・キャスト・講師全員で