ニューヨークエッセイ
2017年が早くも半分が過ぎようとしています。今年はニューヨーク以外で仕事をする機会が多く、2月から5月終わりまでに自宅で過ごした日は数える程でした。アメリカの舞台照明に関わる人たちの話からはさまざまな仕事のスタイルを耳にしますが、みなさん頻繁に旅に出ていらっしゃいます。リージョナルシアターでの演劇やミュージカルの制作のために飛行機に乗ってアメリカ中を行き来することは日常茶飯事で、次いでよく聞くのはヨーロッパのオペラ劇場やフェスティバルの仕事です。日本での仕事も珍しくなく、現在一緒に働いている照明家のドナルド・ホルダーさんは、この夏『ライオン・キング』の移設のために東京を訪れることをとても楽しみにしていると話しています。私が4カ月ほとんど自宅に帰らなかったことは特に珍しいことではなさそうです。